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明日がちょっと楽しみになる(かもしれない)BLOG

近頃は1人カラオケネタが多い、日本マニアック協会札幌支部長のブログ。

「普通の人」もコミュニティを動かせる!

こんにちは。

大型連休の後半の予定が薄いKouです。
かといって出かけるにしても混雑するんだろうしね。
途中になっていたりまだ開いていなかったりしている本でも読もうかな…。

 

さて、皆さんはコミュニティデザインに関わっている人ってどんな人たちを想像しますか?

まちづくり系のイベントはないかと常にネット上を探し見つけては参加している人」でしょうか?

「人脈が広く常にFacebookなどでいろいろな人とやり取りを楽しんでいる人」でしょうか?

そういう人も多少なりともいることでしょう。
が、コミュニティデザインの現場では「意外な」タイプの人が力を発揮しているようです。
今日はそういういわゆる「普通の人」もコミュニティを動かす原動力になれることについてです。

 

このブログでちょくちょくその名前が出てくる、コミュニティデザイナーで東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科の学科長である山崎亮氏。

もともとは建築デザインの仕事をされていました。現在のコミュニティデザインを「ソフト」とするならば「ハード」を作る側だったんですね。

そうしたハードを造る側である設計事務所に勤めはじめたときはこう思っていたそうです、

 できることならひとり頭のなかでカタチを決めて「どうだ!」と示したいと思っていた僕にとって、ワークショップで意見を聞きながら設計の内容を決めるというのは回りくどいし、好きになれなかった。
ゆえに、数ある業務のなかでもワークショップ関連のものはいつも後回しにしていた。

(山崎亮「コミュニティデザインの時代」(中公新書)、以下同)

また、コミュニティというものに関しても、

コミュニティというのも何となく好きになれなかった。仲良しグループが集まって自分たちにしかわからない価値を共有しているような気がしたからだ。

と、コミュニティというものに馴染みがない人なら持っていてもおかしくないイメージを持っていたんですね。 
山崎氏でさえコミュニティデザイナーになる前にはコミュニティ系の集まりにマイナスのイメージを持っていたのですから、私たち一般の人たちがそう思うのも無理はないことでしょう。

 私にも多少なりともワークショップ参加やコミュニティ所属の経験があります。
だけれどもそういったものに深くかかわることのなかった、あるいは関わっていても隅っこの方にいた年月の方が長いので、かつては昔の山崎氏のように「仲良しグループが内輪で盛り上がっている」系の集団にはちょっと眉をひそめていたし、いくつかのコミュニティに籍を置いている現在でもそう考える人の気持ちがわかるつもりでいます。

 

さて、そんな山崎氏、ワークショップを経験していくにつれ、デザインのヒントを得られることや、集まった人同士が仲良くなり人が人を呼びデザインした公園での活動にも積極的になる場面を目の当たりにしてコミュニティの力を実感するようになっていきます。

そのような経緯があってコミュニティデザイナーとしての活動を始めた山崎氏ですが、
その活動の中の一つ、島根県海士町(あまちょう)の総合振興計画を住民の人たちとつくった時のエピソードに印象的な部分があったのでこれもちょっと引用します。町内に住むある女性をワークショップに誘った時のお話です。

 バッグ、エステ、ネイルに興味があり、逆に行政のやることにはほとんど興味がない。期待もしていない。ましてや、「まちづくり」なるものに関わりたいと思っていなかった。すばらしい女性である。こういう人にこそまちづくりに関わってもらいたい。中村さんと同様に、こういう人の意見がまちづくりに関する議論を「普通」のものにしてくれる。同様に、半ば無理やり誘ってワークショップに参加してもらった。

まちづくり系の集まりがあればどうしてもそのことについて関心の高い人たちが多くなりがちです。
しかし、まちを構成しているのはそうした関心の高い人たちばかりではありません。まちづくりに全く興味のない人たちも当然のことながらいます。所によっては大多数を占めているかもしれません。
山崎氏はそんなこの女性に「すばらしい」「ぜひ関わってもらいたい」と「半ば無理やり」ワークショップに引き込むわけです。

このくだりを読んだ時に、みんなが楽しいコミュニティづくりの真髄を見た気がして、改めて山崎氏のコミュニティデザインは参加意識の高い人ばかりでなく関心の低い人も含め、住民みんなのためのものなんだと感銘を受けました。

そして、どこまで同じことが出来るかわかりませんが、私も所属しているコミュニティやこれからつくろうと思っているコミュニティが、いろいろな人が集まってその一人でも多くの人に「楽しい」と感じてもらえるようにしたいなとの思いを新たにしました(^^)。

 私が今進めている「やりたいこと」、今は立ち上げ段階なので私の思いに共感して行動を共にしてくれる人にターゲットを絞って地道に探しているところですが、ゆくゆくは垣根を少しずつ低くしていって、純粋に「楽しそう!」と思ってくれる人にも幅広く来てもらえるコミュニティにしたいと思っています。

 

で、前述の女性はその後、最初は渋々ワークショップに参加していたものの、あみだくじに負けていくつかあるまちづくりチームのうちの一つの副リーダーになってしまいます。

が、それを機に吹っ切れたようで好きなエステやネイルができる場をつくりたいと思い、人々が集まり誰もが企画を出し新しい活動が生まれるそんな場をつくりたいという提案をしました。

そうして最終的に保育園跡地をマネジメントするプロジェクトをメンバーと立ち上げ、喜怒哀楽しながらミニライブや一日レストランなどが開かれるスペースをつくるまでになったということです。

 

「普通の人」でもコミュニティを動かす力になれるんですね(^^)

 

この本にはほかにも同じ海士町総合振興計画づくりにかかわった男性(先ほどの引用文中にあった「中村さん」)の話も載っています。
この男性もなかなかユニークな人なんですが、その辺りはコチラを…
(ってこの本を取り上げるの2回目ですね)

コミュニティデザインの時代 - 自分たちで「まち」をつくる (中公新書)

コミュニティデザインの時代 - 自分たちで「まち」をつくる (中公新書)

 

 ではまた~